2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

鍵のかかった部屋

シリーズ第三弾の短編集。まさかの劇団「土性骨」が再登場。この「密室劇場」だけ密室コメディになっています。何度か吹き出しました。 鍵のかかった部屋 (角川文庫) 作者: 貴志祐介 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2012/04…

狐火の家

女性弁護士青砥と泥棒(?)探偵榎本の迷コンビが密室トリックに挑むシリーズ第二弾。本書は短編集。本格的な密室ものからおちゃらけているものまで様々。なかでも『盤端の迷宮』は今話題(?)のコンピュータソフトを使って将棋でカンニングするというもの…

硝子のハンマー

密室殺人のトリックですが、謎解きが二転三転していきます。おそらく誰もが最初に疑うトリックはハズレです。不幸な境遇で高い知能を持ち並外れた忍耐強さを持った真犯人に感情移入してしまいますが、さすがに最後はバレてしまします。しかし、驚きのトリッ…

不屈の棋士

プロ棋士の間では、タイトル保持者などトップ棋士でもコンピュータに太刀打ちするのは難しいとの見解が持たれているようです。多かれ少なかれほとんどのプロ棋士がコンピュータに対して危機感を持っているので、先日のような事件が起こったのでしょう。個人…

政府はもう嘘をつけない

アメリカの大統領が共和党の候補だろうと民主党の候補だろうと政策が代わり映えしないのはなぜか、「チェンジ」といったオバマが大統領になっても国民生活が改善されたように見えないのはなぜかなどの疑問が解けました。政治が一%の富裕層に金で買われている…

今日の一言

図書館にやってきた女子高生が本を選びながら 「目も見えなくて耳も聞こえないんだよ。ヘレンケラー、マジパネェ」

雀蜂

一度スズメバチに刺されもう一度刺されると命に関わる作家である主人公が人里離れた別荘で、妻が企んだスズメバチの襲撃から身を守りつつ生き延びるサバイバル小説、と思っていたらとんでもないエンディング。ビックリしました。 雀蜂 (角川ホラー文庫) 作者…

史上最強の哲学入門

「今までの哲学入門書には『バキ』分が足りない」という衝撃的な(わけのわからない?)前書きで始まる哲学入門書です。 『バキ』とは表紙を見てわかるとおり「グラップラー刃牙」の「バキ」です。 格闘技の選手紹介風に、「真理」「国家」「神」「存在」と…

天使の囀り

不気味な雰囲気とグロテスクな描写が続きますが、ラストシーンは清浄で静かです。さすがにうまく物語を締めるものだと感心しました。 依田教授は対向車に突っ込んで最期を迎えるのかと思いましたが違いました。 オーディオブックでナレーターが女性だったの…