警察庁長官を撃った男

下手な推理小説よりよっぽどおもしろい。 

憂国の志士のテロリズムの話。

警視庁の上層部がメンツを守るためオウム犯行説に固執しなければ事件は解決していた可能性が大きい。

犯行の動機は警察の生ぬるいオウム捜査に危機感を抱かせ、徹底した捜査をさせるよう仕向けることと、防げたはずの地下鉄サリン事件を起こしてしまった警察への鉄槌。

チェ・ゲバラに憧れ、現代日本の常識を逸脱した男の行動力に驚かせれる。

警察庁長官を撃った男 (新潮文庫)

警察庁長官を撃った男 (新潮文庫)